GIDmediaの活動記録や、性同一性障害に関連すること、しないこと。
ボーイズ・ドント・クライ
ヒラリー・スワンク主演の「ボーイズ・ドント・クライ」という映画を知っていますか?
どうもこんにちは。今回、映画評論家気取りの二ノ宮です。

1993年、ネブラスカ州フォールズシティにて起きた実際の事件を映画化。
主人公のブランドンは二人の男と知り合い、仲間として受け入れられていく。恋人もでき、万事順調と思った矢先、
昔の事件がもとで彼の秘密が暴かれてしまう。
性同一性障害、「体は女」であるという事実──。
人々の態度は残酷なまでに豹変、そして惨劇は起こった……。
まぁストーリーはこんな感じで。
まだ見たことないって方は、ネタバレになってしまうので注意!!

この映画を僕が観たのは、数年前。
その頃、受けた印象は、おぉー共感できるなぁーしかしストーリーが進むにつれ、しんどい辛い…痛い…あぁ…ちーん。って感じで。
多くの当事者も、この映画の悲劇に目を覆いたくなったことだろう。
しかも、実際の事件であったという衝撃は更に重たいものだった。
当時のアメリカ社会が抱える問題。
同性愛、性同一性障害に対する偏見、差別。
これも紛れも無い事実である。

でもね…いや…僕、最近またこの映画を観直したんですよ。
そしたら、おいっ!ちょっと待て!!って思う自分がいて…
その方が衝撃だったんだけど(笑)


ブランドンは女性として生まれ、男性の性自認を持つ。
いわば、僕と同じタイプの人間。
そしてその事実が明るみになったとき、彼はレイプされ殺されてしまう。
それ自体はあり得ない話だし、許すべき行為ではないことは当たり前のことで。いや、僕が言いたいことは、視点がちょっと違うのよ。

僕もときどき語るように、彼は男であることも事実だから、確かに周りを騙していないよね。
でも、男達は結果的に、彼を同じ男として認めなかった。これも現実。
この2つの現実をしっかり受け止めるべきだと思う。

昔の僕は、自分の真実に向き合うことから避けることをしていた。
身体疾患という言葉や、性同一性障害という言葉で真実を見つめようとしないときがあったんだ。
見せ掛けの部分だけを表現して周りと同化する。
ブランドンもそれを選んでいたよね。
(そこにある背景も彼が真実を言えない理由であったことも確かだけど)

今までの経験を通じて、僕は、仲良くなった相手にFTMであることを隠し続けること関して、そこに真実があるの?と思うようになった。
だから彼がとっていた行動に対しても疑問が残る。
そんなんで友情なんて築けるのかよ??薄っぺらいなーオマエ!って感じだ。
そりゃー嘘ついていたと捉えらえられても仕方ないだろー。
しかも!友人のジョンは、ラナのことを家族の様に大切に想っていたけど、
ジョンはブランドンが相手なら…って友情をみせてくれたよね?
でも彼は一度も、その事実を知っていたくせに、ジョンに対して誠意をみせていない。
男友達ができた!なんていつも自分中心すぎるんだ。
全てが明るみになってから、自分自身のことを伝えようとする。
ってことは結局、隠してたって認識じゃん。
自分に危機が訪れたら、許してくれーー見逃してくれー解ってくれーって真実を伝えようとする。
なんじゃそれ??こいつダセエなぁーーーー。

しかもパート2!
友人の女性が持っている小切手を勝手に使ったクセに、レイプされ傷ついた後、その女に助けを求める。おかしくね?笑 金パクった相手に助けて〜だよ。笑 人として、男としてもどうかと思う。

さらに、パート3!
ラナのことも、セックスの途中で彼女が彼の真実に気がついただけの話。
彼は自分のこと、自ら何も伝えていないよね?
大切にしたいと想う女性にも関わらず。
いい加減すぎないか?どんだけオマエ、現実から逃げているんだよ。
「心は元々男だから、女じゃないから、間違って生まれただけだから」ってことを盾に、
現実見ていないだけじゃないの??

それで、外見と仕草だけは男に拘り、格好つけて、黙ってみんなの輪の中に入る。
男として扱ってくれ!俺は男だーー!!体が違っただけなんだーーって。
えっ!?アホかっ??爆
体のことは100歩譲ったとしても、
自分の行動に対して責任を取らないこんな奴を、
男達が同じ男として受け入れることができんの?
なんて言うか…男社会のルールを知らないってこういうことなんだろう。
主張だけして、男の敷地に入るくせに、行動が伴っていないんだろうね。
あぁ…これ、俺にも言えること。チーン。\(゜ロ\)気をつけよう。爆

もちろん僕は、この事件もそして真相も知らない。
実際の彼がどんな人間だったかも知らない。
映画で映る部分だけを見ての感想なんだけどね。

なんかGIDの問題と共に、社会背景だけが問題視されているけど、
もう少し、主人公自身を見た方がいいんじゃないか。
映画で描かれている彼は、かなーりいい加減だぞ!
事件はともかく、それを見ようともしないいで、
責任を社会背景や偏見や差別感情を持つ人間だけに押し付ける。
それってどうなの??
酷すぎる。ただ男として生きたかっただけなのに。普通に生まれていれば…。
偏見や差別をする人達が許せない…。 女子刑務所に入れられるなんて酷いよね…。
この映画からこんな風な感想しか出ないようなら、また昔の僕のような感想しか出てこないようなら、やっぱり性同一性障害を取り巻く環境って、被害者意識強いなぁーって感じるんだよ。結局、可哀想な人達、悲劇のヒーロー&ヒロインみたいでさ。
なんか違うよなって感じちゃうんだよねー。
コメント
この記事へのコメント
うーーーん
それでも、主人公がもし純男だったらレイプされて殺されることはなかったんじゃないかなーと思ってしまう俺です(^^;

主人公の行動まで詳しく見てないので、主人公の無責任さとかはわかりませんが(苦笑)
それでもネブラスカ州は保守的な州で、ヘイトクライムが多い州だと聞きます。
キリスト教は同性愛も異性装も許されないですからね・・・宗教の問題はデカいのではないかと思いますた。

ナチスが起こしたホロコースト。そこにおいても同性愛者を筆頭にセクシャルマイノリティが3万人殺されたそうです。セクマイってだけで起きてしまう悲劇は少なからずともあると思うんですよ。俺は(^^;

乱文・長文失礼しました〜m(_ _)m
2007/10/02(火) 17:58:09 | URL | うゆ #-[ 編集]
なるほど〜
コメントありがとうございます。
彼が純男だったら…うむ。確かに。でも彼は、純男ではないのが真実だから。

セクシュアルマイノリティってだけで起こる悲劇があるっていうのも事実。
この事件の背景に宗教の問題が少なからず絡んでいることもあるし、クライトヘイムがあることも事実。そのことは、僕も疑問に思うし、怒りや悲しみの感情もあります。

ただ、今回、映画で描かれるブランドンの行動は僕は微妙だなーと思ったこと。感想が社会の問題、そこだけに昔は縛られてた自分に気がつき、それもどうよ?と思ったんですね。視野狭いっ!と。
2007/10/02(火) 18:36:57 | URL | にの #-[ 編集]
初めてコメントさせて頂きます
BOY'S DONT CRY 私も見ました。確かに客観的に見れば主人公の言動は微妙な点もあったかもしれませんね。でも私は、仕方ないんじゃないかな?と思います。確か彼、結構若い年齢だったと思うし。あとは周囲に理解者が少ない環境だったし…
性格というか人を形成するにあたって、本来通るだろう道を遠回りしている状態の彼は実年齢より精神年齢が多少低く感じてしまうのは仕方ないのではと考えます。
二ノ宮さんが主人公を客観的に捕らえる事が出来るようになったのは、それだけ色々な事を体験したり、様々な人に出会えたからこそだと思うので、たぶんもっと時がたてばまた違った視点で映画を見れるんじゃないかなーと思いました。
2007/10/02(火) 21:01:11 | URL | かな #-[ 編集]
かなさん、熱いメッセージありがとうございます☆
そうなると、やはり自分っていうものをつくる10代っていうのは本当に大切な時期ですよね。
僕も”本来通るだろう道を遠回りした”実感が最近やっと解ってきました。
必死になるポイントが周りとズレていたんですね。笑 
だから実年齢より精神年齢も低いと思います。
余裕が出来た今、これからの自分がどうするかがより大切で、
かなさんの言葉の通り、数年後またこの映画を観たときに、
今とも違った視点で捉えられることを自分の成長として楽しみにしてみますね!
ありがとうございます。
2007/10/04(木) 10:51:38 | URL | にの #-[ 編集]
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2007/10/31(水) 09:03:53 | | #[ 編集]
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